『自律神経と季節の関係』
激しい雨が続きますね、皆さんお変わりなくおすごしですか?
私はこのところ頭が重く少しけだるさを感じる日々です。
職業病の湿疹もかゆみが増し、夜中に掻きむっしているようで脛は傷だらけ!
この時期、体調が優れないとおっしゃる方が増えています。
なぜだかご存知ですか?
気圧が低く気温が高くなる春から夏には、リンパ球が増え始めるので花粉症や、アトピー性皮膚炎が起こり始めます。
低気圧になる雨の日は痛みやコリなどで調子が悪くなるのも気象に対応している自律神経の変動によるものです。
夏場は副交感神経が優位でリンパ球が増え、冬は交感神経が優位で顆粒球が増えます。
春夏にアレルギー疾患が増え、秋に組織障害が増え、冬に脳卒中や心筋梗塞が増えるのはこのためです。
季節だけではなく、時間によっても影響を受けています。
自律神経は昼間は交感神経優位、夜は副交感神経優位ですから、1日の中では、リンパ球は昼が一番少なく明け方まで上昇し午前4時頃から下がり始めます。
その反対に顆粒球は昼の12時がピークで明け方まで下降し午前4時頃から上昇します。
夜間にリンパ球が増えるので、副交感神経優位リンパ球過剰な人は,
アレルギー疾患の喘息の発作が夜中や明け方に多くなります。夜にはアトピー性皮膚炎の方がかゆくて眠れないのも、そのためです。
早朝に関節リュウマチの人に特有のこわばりが起こるのは、顆粒球がますます増え始めるからです。
自律神経がどちらかに大きく偏っている人は自然に反射を起こせず、バランスを元に戻せません。
偏りの大きい人ほど環境の変動に影響を受け揺り戻しが大きく病気を発症させる原因となるのです。
〈自律神経による白血球支配の法則〉
《自律神経の乱れ(交感神経、副交感神経のどちらかに偏った状態が)長く続くと、白血球のなかのリンパ球と顆粒球のバランスが崩れ、免疫力が低下し病気を引き起こします。
ストレス過剰の無理しすぎる生き方で交感神経に傾くと、アドレナリン受容体を持つ顆粒球が増えて、死んでいくときの活性酸素にによって炎症や潰瘍を起こし、組織破壊の病気を引き起こします。
リラックス過剰の楽をしすぎる生き方で副交感神経に傾くと、アセチルコリン受容体を持つリンパ球が増えて小さなものにまで反応し、アレルギー疾患を引き起こします。
自律神経がバランスよく働いて健康な状態の時には白血球のなかのバランスがリンパ球54~60%、顆粒球35~41%、マクロファージ5%の割合理想的です。
この状態は血流がよく理想的な体温、腋下36.5度です。免疫力は十分に働いています。治す力が備わっていますので、たとえ病気や気になる症状があっても早く回復することができます。》
『安保徹のやさしい解体新書』より抜粋
血流をよくし、体温を上げることが健康への近道ですね!
代謝の低くなる夏にこそ酵素風呂がおすすめです。